第148章 計画前倒し

直後、周囲に五色の紙テープがふわり、ふわりと舞い上がった。

南坂海乃は手を伸ばして一枚受け止め、声に小さな笑みを混ぜる。

「なに、これ。私の帰還セレモニー?」

上山が笑いながら駆け寄ってくる。興奮が抑えきれない、といった調子だ。

「院長! 新聞に載りました! 『若くして最も優秀な研究員』に選ばれたって! 紹介文には、医薬分野で卓越した功績を挙げたって書かれてます。いまネット、院長の話題で持ちきりですよ! うちの研究所の評判まで息を吹き返しました、全部院長のおかげです!」

南坂海乃は差し出されたスマホを受け取り、画面を覗き込む。

そこに映っていたのは、壇上でプレゼンをしている自分の...

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